応募方法U(有料審査)を設けた理由


原稿を審査してお金を徴収するなんて不謹慎な出版社だ」と思われるのも心外なので、有料審査導入の本意を御説明いたします。

 98年に出版活動を開始してまもなく持込原稿と出会うことになります。
初めて持込原稿を受け取った時には非常に嬉しいものでしたが、実際は2ページ目に進むことも容易でない作品でした。著者の方はコメントを要求されてこられましたが、少なくとも私にとってはコメント以前の作品でした。

 定期的に出版活動を行いたいと思っていましたが、小社で企画はするもののなかなか作品化に結びつかず、HPから公に原稿を募集することとなりました。それ以来、実に多くの作品が寄せられました。というよりは、実に多くの作品が送りつけられてきたというのが的確な表現です。私の読解力を疑うべきか、作品がアヴァンギャルド過ぎるのか……。2004年までの7年間に最後まで読むことができた作品は、たった1作。原稿受付について徐々に苦言を呈してきたつもりりですが、それでも送りつけられてくる原稿の数は減るどころか、自費出版ブームと言われているだけあって増えるくらいの勢いになってきました。本は売れないのに、原稿ばかり送られてきて、返送費用すら工面できない事態に頭を悩ませていました。

 また、持ち込む著者の横柄さにも驚かされるものがありました。
「私はギネスブックにも載っている。原稿を見せてやる」という著者や、契約書まで用意してくる著者も登場しました。

 コメントどころか、最初の数ページすら読むことのできない原稿ばかり送られてくるのなら、有料で添削でもすれば、著者にも小社にもメリットが生じ、原稿も返却できるのでは、と考えたのが有料審査です。

 当初、10500円で始め、さっそく複数の著者から審査の依頼をいただきました。
 ところが、原稿を拝読させていただくと、それまでの持込原稿とはレベルが異なるのです。
 どうしようもない原稿であれば、添削とコメントで片付くのですが、秀作になると、どのようにすればより良い作品になるのか、出版に結びつくのかということになり、細かい誤字や文法的な添削は二の次になります。2人、3人と複数で審査を繰り返すと、1作に数十時間の労力が投下されます。もはや、数万円の人件費の作業ではなくなってくるのです。現在、31500円で受付をしておりますが、それでも秀作が送られてきた場合にはペイするものではありません。私どもが、儲けるために原稿審査の一部有料化を始めたのではないこと、また、いかに持込原稿が多いのかということを御理解いただきたく存じます。(有料審査につきましては現時点では、著者の方々に十分な満足を得ていただいているようです)。

 これまでと同じように無料の原稿審査(応募方法T)も行っております。
 
 現在、有料審査は休止中です。
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