つづき

このページは検索に引っかからないように、学校名などは伏せて書いています。

私の子供は読書が大好きでした。生後13か月から通っている保育園に図書室があった影響か、3歳6か月で本をすらすらと読むようになりました。単語についての質問が多く、小学校入学前には買い与えていた国語辞典は付箋であふれていました。

一貫校に入学しましたが、学力確認のために四谷大塚の全国模試は小2から毎回受けてさせていました。偏差値は4教科とも60前後、教科によっては70を超えるものもありました。小6の時の模試では当中学はA判定でした。

保育園も5年保育のうち後半2年は皆勤、小学校は6年間で欠席は2日。学校大好きで、5~6年の時はクラスのムードメーカーと言われていました。

中学に入学直後の4月中旬、子供はある教科の宿題の範囲を間違えて登校しました。
中学では宿題を忘れた際には、授業開始時に自主申告するというルールがあります。しかし、子供は範囲を間違えていたので、忘れて行ったという意識がありませんでした。しかし、教師からすると宿題を忘れたのに自主申告しなかった(ウソをついた)となり「これで1学期の成績は挽回不能!」と言い放たれました。将来は神学を専攻しようか心理学を専攻しようかと楽しそうに語っていた子供。これまで保育園も学校も大好きで一度も「行きたくない」と行ったことのなかった子供が「学校に行きたくない!」と大泣きしました。

その後は、再び学校に遅刻もせずに学校に通っていました。
ただ、宿題をしていっても、「答えを写してきただろう!」と、その教師は言います。
成績は良くはありませんでしたが、平均点くらいは取っていました。
しかし、だんだんと宿題が消化できなくなってきました。小学校の宿題は朝5時くらいに起きて登校前に片付けられましたが、中学の宿題の量は半端ではありませんでした。
宿題が出来なかったために、西宮北口まで行くと身体が動かなくなるようになってしまいました。
そして、不登校。
どうにか学校に行けた日には「来なくて良かったのに」と中学入試組の子供に言われる始末。

3つの病院で「燃え尽き症候群」「鬱」で非常に危ない状態と診断され緊急入院となりました。

精神科のお世話になって知ったのですが、子供は広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)だったようです。
模試の偏差値60~70にしても、小学校時代の英検3級にしても、中学での定期考査にしても、まったく勉強せずの成績だったのです。
課題図書のような250ページ程度の本なら「味わって読んで30分」で、1日1000ページ程度は読めたようです。また、同時に理解・記憶も出来たようです。
しかし、宿題を計画的に片付ける能力には欠けていました。
IQに関しては精神科の高名なお医者さんが「長年医者をやってきたが、滅多に見ることのない髙い数値。ただ、正確性を求めるために処理能力が低い。良き師、良き刺激に巡り合えば、おもしろい逸材なのに・・・」と言われました。

残念ながら中学は、なによりも宿題をすることや、テストで合格点を取ることが大切だったようです。
文武両道と言われていますが、部活は必須なので何部かに所属しなければなりません。結果、シェルターになっている部があります。文武両道と言われていますが、それはごく一部の人だけなのです。

精神科の高名なお医者さんが
「学校はどちらですか?」と訊いてきた時
「****」ですと答えたら、
反射的に「またか・・・」という顔をされました。
そのことが気になって、2年後くらいに、その件について訊いたところ、
学校名こそは言いませんでしたが「私立の場合、合う合わないが公立よりも出てしまうが、****のようにスクールカラーが強いところでは、それがより大きく出る傾向がある」と言いました。

また、ある入試分析家は、
関西にある東大を目指すような難関私学でも各校毎年数人が決して偏差値の高くない私立の芸術大学に進んでいるのに***からはそういった傾向が見られない。学校教育そのものが偏っているのでは!? という指摘も。

我が子が小学校を受験する時に、同じ中学を目指していた親しい友人の子供さんは偏差値が1~2ポイント低い別の私立の一貫校を受験されました。そのころは「****、うらやまし~」と言われていましたが、友人の子供さんは浪人はしましたが自治医大に合格しました。「****だったら医者の道はなかったな・・・」と言っていましたが、聡明快活だった我が子がアウトになってからは学校の話はしなくなりました。そこの学校はスパルタではなかったようです。

スパルタが適度に子供たちを刺激するなら問題ないのですが、子供の心を折ったりするようでは問題です。この中学のカリキュラムは明らかに時代錯誤的な部分があり、小学校からの一貫教育としては適合できなくなる子供が相当数出てくるのではと不思議ではありません。我が子は、旧約聖書については宗教主事も驚くほどの知識があり、賛美歌も愛していて、礼拝を守っていても、そういったことはまったく中学では評価されることがありませんでした。

不登校を扱った本を読むと、しばしばスパルタ校でアウトになってしまったという話を目にします。スパルタ校を出た後、自分なりに新しい道を見つけられた人もいるようですが、社会復帰できなかった人もいることでしょう・・・
中学では卒業式にも出席されていない人が4人いました。

私の取引先のご家族に知的障碍者のような方がいて、長年、知的障碍者だと思っていたところ、ほかの取引先で「あの人、子供の頃は勉強がとてもできて、家を離れてエリート校に行って、ああなちゃったのよ」という話を聞き驚きました。

小学校はまったく問題がありませんよ。ただ、
スパルタを親子承知の上で中学から入学されるならともかく、
特に、中学のスパルタを知らない就学前の子供さんを小中一貫校に入学させるのはいかがなものかと考えてしまいます。

「得るものの割に、失うもののリスクが大きい学校」「学問の府でなく、ブラック企業でも耐えられる人間の養成学校」というのがこの中学に対するストレートなイメージです。

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