謹告後悔しないために
知らなかったじゃ、中学部で地獄を見ますよ!

 現在、関西学院初等部をめざされている親御さんには気をつけてもらいたい大きな落とし穴があることをここで知ってもらいたいと思います。   これから記すことは、地域の公立小学校に通わせたくなく初等部はあくまで一時的なもので中学は関西学院中学部以外に進ませる、あるいは、大学として関西学院は考えていないという親御さんには、それほど重要でないかもしれません   

 それは本当の16年の一貫教育ではないということ。初等部から中学部には、ほぼエスカレーターで上がれますが、初等部生にとっては高等部、大学は実質エスカレーターと言える状況ではありません。

 初等部受験を考えてる親御さんは「初等部」のことと「大学」のことくらいにしか目が行ってない方が多いのではないでしょうか? 受験前に関西学院初等部の情報を知ることはもちろん当たり前のことですが、それ以上に、関西学院中学部がどういったところであるかを熟知して受験されることが非常に重要です。

 初等部は非常におおらかな環境で素敵な学校です。しかし、中学部の存在が、とんでもないクセモノ   昭和のスパルタ   なのです。まず、初等部と中学部の環境の温度差が非常に大きい。そして、初等部から入学しても、関西学院大学には一般入試レベルの学力を要求されます。

 初等部から中学部に進んだ子供のうち高等部に進まなかった(進めなかった)生徒がどれくらいいるかご存知でしょうか? 中学部で不登校に陥っている生徒がどれくらいいるかご存知でしょうか?

 初等部で何ら問題なく学校に通っていた生徒の約5%が中学部で不登校に陥っています。また、約10%の生徒が高等部に進めない、あるいは、それ以前に転校されています。中高一貫校にもかかわらず、中学部全体から高等部に進まない人が10%を超えています。

 いちばん関西学院初等部に向かないのは、

 初等部に入学させることによって、受験戦争(偏差値教育)に関係なく、おおらかに、のびのびと学ぶ環境が与えられるのではと考えていらっしゃる親御さんです。

 中学部では、関西学院高校や関西学院大学に進んだ時に困らないようにと一般入試レベルまで勉強させます。小学校受験と中学受験は同質の選考フィルターではありません。異質の選考基準で選ばれてるにも関わらず、中学で難関中学受験組と同等の学力を求められると初等部出身者の中には、かなり厳しい状況になってしまう生徒がいても不思議でありません。実際、初等部から進まれた人の中には、中学1年の中間テストの時点で大きく引き離されてしまう人(得点分布集団外になってしまう)が相当数います。
 また、これほどまでに、中学で「勉強! 勉強! 宿題! 宿題!」(一部の生徒は+補講)の日々であれば、現在の受験環境からすると公立の小中高校からでも関西学院大学なら入学することができると思いますし、AO入試を活用すれば、もっと難関大学と言われているところの「行きたい学部」に進めるように思います。


 あれだけの設備・資金がある中学校なのに、部活動で目立った成績をあげている(活動をしている)ものがありません。中学部の部活動は必須。帰宅部は認められません。しかし、成績が不振だと部活はできません。教科は苦手でも、部活動でがんばるなんてことは認められないのです。これでは初等部から入って大学まである一貫校としての魅力はないのではとも思いました。

 私は、学校での競争や相対評価は否定しません。しかし、中学部は完全に「競争至上主義」「評価至上主義」に陥っていると断言します。なぜなら、「学問」は「相対」ではなく「絶対」のはずなのに、評価による落伍者を出しているからです。本来、学校とは(特に中学では)、学校生活、学問、人生の素晴らしさ面白さを説く指導者がいるべき場所のはずなに、中学部は、試験評価者・選別摘果者に偏り、真の指導者・教育者が欠けているように思えました。

 中学部の関係者は、教科成績の不振な生徒が、高等部、関西学院大学に進んでも、本人が不幸だというスタンスです。初等部からの子供たちが、大学で何らかの形で開花開眼するかもなんて気長に育んではくれません。英語も数学も大切だとは思います。しかし、それが不得手な生徒がいても許されるべきなのではないでしょうか? 一芸型の子供さんや、知識欲があってものんびり型の子供さんには中学部はまったく不向きです。高中部の伝統に比べ初等部設立から歴史が浅いために、小学校から大学までの一貫校としての高中部でのセーフティーネットが構築されていないように思いますし、構築する気もないように思われます   
関東にある誰もがご存知の小学校から大学まである一貫校に中学から通っていた人に話を伺いましたが、附属小学校からの生徒は、中学入試組と一緒になった時に、当然、学力で苦戦を強いられるとのことでしたが、その大学の附属小学校出身ということ自体がステイタスであることや、退学には滅多にならないということが周知されているので「落第の1回、2回は箔のうち」ということで堂々と学生生活をエンジョイしているということです   

以下は、ある学年のデータです。

●初等部から中学部に進んだ生徒の人数は86名 (初等部卒業90名)
●うち高等部に進まなかった生徒は28名
(筆者注)28名というのは「初等部から中学部に進んだ生徒は何人で、うち、関西学院高等部に進まなかった生徒は、途中転校も含め何人いるのでしょうか?」という質問に対しての答えでしたが、28名は、下の「中学部全体から高等部に進まなかった生徒(12%≒28/240)」と一致するとので、初等部生で高等部に進まなかった者は28名はいないと思われます。しかし、関西学院大学まで進まれるつもりで初等部に入学したであろう子供さんで、中学部で去って行った子供さんが、私が名前を知っている(クラスが一緒になった子供さん)だけでも相当いますので、決して少ない%とは言えないと思います。
●中学部から高等部に進まなかった生徒は12%
●高制に進めなかった者3名

●不登校の生徒は9名(うち初等部出身4名)
 
 他の一貫校に在籍していた人、子供を通わせている親御さん(複数)と情報を交換しましたが、中高で遊び呆けたり、薬物に手を出したりしていた学生などでも、大学に進むと遊びに飽きて学問や研究に打ち込み成果を出しているという話はしばしば聞きます。また、教師が原因で不登校になった場合は、中学にまったく登校していなくても、高校から再スタートさせてもらったという話も聞いています。そして、中高一貫校であるにもかかわらず中学部から高等部に進まない生徒が12%、不登校が1学年240名中9名というのは異常ではないか(学校に問題があるのでは・魅力に欠ける学校なのでは)と指摘する声もあります。

 学校評価(中学部学内調査2018年)では、「学校に行くのが楽しい」という質問に対して、生徒自身が「あまりそうは思わない」(10.2%)、「まったくそうは思わない」(2.4%)となっています(※こういった調査には学校に通えなくなっている生徒・家族は回答していない可能性が高いということも、データを読み取る時には加味しなければいけません)。

 ネット上には在校生や卒業生が中学部を高く評価している情報が多くありますが「振り幅が大きい学校」なので、それらのデータ・意見を鵜呑みにすることは危険です。たしかに、中には、ステップアップして関西学院高等部に進まなかった方もいますが、学校側の言う「新しい道を選択された方」という表現に含まれるのは、こういった「陽の当たる部分」以上に「陽の当たらない部分」(悲惨な末路)があるということを知っておいてほしいのです。

 もう一度書きますが、初等部はおおらかな環境で素敵な学校です。しかし、初等部に入学することによって、大学まで受験戦争(偏差値教育)と関係のないおおらかな学習環境が与えられるとお考えであれば、それは完全に間違いだと断言します。上に記しましたように、初等部から入学しても、大学は一般入試レベルを要求されます。中学は典型的な偏差値教育で全教科重視型、そして伝統のスパルタ―――泳ぎの苦手な生徒を無人島キャンプで頭から海に押し沈める教師。宿題をやって来た生徒に「答えを写して来ただろう!」という教師。苦手な教科の復習テストで点が取れなかった生徒にとどめをさすような発言浴びせる教師が野放しにされています。不幸にして非道な教師に当たっても3年間持ち上がり。部長(学校長)の入学式の挨拶が「落ちた人の分までがんばりましょう!」―――です。もし、あなたの子供さんが何かの分野において群を抜く才能を発揮しても、中学部ではそういったことより与えられた教科でそつなく合格点を取ることが重要なのです。成績が良くても他大学は併願できない、成績そのものが良くなければ関西学院大学はおろか高等部にも進めない。小学校からの一貫校としては、親にとっては経済効率が悪く、子供にとっては非常にエネルギー効率の悪い学校と言い切れます   初等部からの子供にとっては高中部は息が詰まってもおかしくない環境です   。繰り返しになりますが、上記の、不登校が9名(うち初等部出身4名)、これは中学部全体における不登校者数ではなく、1学年6クラス240名における数字です。途中退学者は含まれていません。
 大学までの一貫校と信じて入学したあなたの大切な子供さんが、中学部や高等部で関西学院を去らなければならなくなる。不登校になる。定時制や通信制高校、高卒認定の道に進む事態、笑顔が消え精神科に通入院する事態になっても甘受できますか? 「中学部、合わなかったんですね~」で納得できますか? これをお読みになって不安を持たれた方は、子供さん、親御さん両人のためにも(一貫校としての)初等部受験はやめておかれた方が良いと思います。少なくとも現在の中学部は初等部から上がってきた生徒のための学校ではありませんよ―――高中部が核で、初等部が後発のため、この溝は簡単には埋まらないと思われます   

 初等部出身者で中学に入って不登校に陥る生徒は5%、高等部に進めない生徒は10数%程度ですが、ショッピングで失敗する5%、10%とは訳が違います。特に、勉強はしないのに成績は良い(偏差値は高い)というタイプの子供さんは、絶対に関西学院中学部には進学していけません。

 ネット上には噂の域を出ないクチコミ情報が散見されますが、今、私が記したような情報があれば、私は大切な我が子を関西学院初等部の受験はさせなかったと思います。このページは、私と同じような思いをされる親御さんが今後現れないでほしいという気持ちから立ち上げています。

 繰り返しになりますが、初等部は素敵な学校で何ら問題ないといっても過言でないでしょう。問題は、一貫校なので中学部や高等部のことも必ずセットで予習しておく必要があります。初等部の学校説明会にただ単に出席されるだけでなく、個人的にでも気になる点はしっかり学校側に質問してください。そして、必ず中学部と高等部の資料(入学案内)は手配し目を通してください。学校の偏差値の数値などに振り回されないでください。大切な子供さんのために、あとになって「知らなかった」では済まされないことになりますよ。―――今の初等部は、たとえ高等部や関西学院大学に進むことが出来なくても、親子ともども何ら困ることのない余裕のある環境の方が進まれる学校、と考えると理解しやすいと思います―――

 最後に、初等部・高中部学校関係者の方には、初等部における「16年の一貫教育」という謳い文句を削除するか、初等部を含む真の16年の一貫教育として学校運営を早急に見直していただきたく存じます。特に、初等部説明会においては、大学までの進学条件や進学状況、中学部は初等部と異なりスパルタであること、「高等部から大学へは、ほぼ全員が進学しています」ではなく「初等部から中学部に進んだ生徒の何%が大学に進学しています」とオブラートに包まず出来る限り詳しく入学希望者に開示すべきだと考えます。親は子供が成績が不振であったくらいで見放したり見切ったり、ましては、家にいられないように追いつめたりはしません。16年の一貫教育と信じて初等部に入られた子供さんがいるのなら、成績が不振であったくらいで、子供たちが学院(家)にいられなくなるような環境ではいけないのではないでしょうか?

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20160601