このはなスキークラブ主催

2011年 第4回

SAJ公認 スキーバッジテスト リザルト

リザルト


5月2日
前々日特別講習会
新潟県 関温泉スキー場
本部:朝日屋旅館
受付:朝日屋旅館玄関前
受付時間:8:45〜9:15
特別講習会午前:10:00〜12:00
特別講習会午後:13:30〜15:30


5月3日
前日特別講習会
新潟県 関温泉スキー場
本部:朝日屋旅館
受付:第1リフト乗り場
受付時間:8:30〜9:15
特別講習会午前:10:00〜12:30
特別講習会午後:14:00〜16:00


5月4日
バッジテスト(1〜5級)
検定会場:新潟県 関温泉スキー場
本部:朝日屋旅館
受付:第1リフト乗り場
受付時間:8:30〜9:15
バッジテスト事前講習:10:00〜12:00
2級検定会 12:15〜13:10
1級検定会:14:00〜15;30
合格発表:17:00


5月5日
ジュニアテスト(1〜6級)
検定会場:新潟県 関温泉スキー場
本部:朝日屋旅館
受付:朝日屋旅館玄関前
受付時間:8:30〜9:15
ジュニアテスト事前講習:10:00〜12:00
検定会:12:15〜14:00
合格発表:15:30




1級 名前 性別 年齢 住 所 小回り
ナチュラル
小回り
不整地
大回り フリー 合計 合否
235 I・M 50 京都府 八幡市 69 69 69 69 276 ×
236 F・M 43 兵庫県 加古川市 70 70 70 70 280
237 T・Y 62 宇都宮市 70 70 70 70 280
238 O・K 53 東京都 世田谷区 70 70 69 69 278 ×
239 S・Y 48 山梨県 北杜市 70 69 70 70 279 ×
240 I・Y 38 埼玉県 川口市 70 70 70 70 280
241 K・R 13 横浜市 70 70 70 70 280
242 K・H 43 横浜市 70 70 70 70 280
244 S・M 39 福井市 70 70 70 70 280
245 F・T 42 金沢市 70 70 70 70 280
246 Y・H 50 千葉県 松戸市 69 69 69 69 276 ×
247 S・K 59 新潟県 長岡市 68 68 69 69 274 ×
248 I・R 41 京都市 70 70 70 69 279 ×
249 A・M 43 神戸市 70 69 69 70 278 ×
250 M・A 46 滋賀県 草津市 70 70 70 70 280
種目評価は、オフィシャルブックに基づき3名の検定員の平均値とする。
小数点以下は小数第1位を四捨五入するため、70+70+69=合格となる。
3検定員全員が70ポイント以上を与えたものを太字表示した。

1級検定
小回り ナチュラル スカイライン (濃霧のため)
 小回り 不整地 レルヒゲレンデ スカイライン分岐部より中間地点まで (倒木によるコース閉鎖のため)
大回り レルヒゲレンデ 中間地点から下部まで
フリー レルヒゲレンデ スカイライン分岐部上部より下部まで
天候 濃霧
雪質 湿雪
主任検定員 中野吉宏(このはなSC)
検定員 熊谷英彦(関温泉SC) 木崎敬之(このはなSC)
※濃霧のため検定員3か所分散配置
前走 諸橋さん(昨年1級合格者)
スタート係 柳澤隆(このはなSC)



2級 名前 性別 年齢 住所 小回り 大回り フリー 合計 判定
221 F・Y 42 神奈川県 川崎市 65 65 65 195
222 F・T 神奈川県 川崎市 65 64 65 194 3級
223 M・Y 東京都 狛江市 64 65 65 194 3級
224 M・H 12 さいたま市 64 65 65 194 ×
225 T・S 54 大阪府 八尾市 65 65 65 195
226 S・H 37 兵庫県 明石市 65 66 65 196
227 Y・T 11 東京都 大田区 65 65 66 196
種目評価は、オフィシャルブックに基づき3検定員の平均値。
小数点以下は小数第1位を四捨五入するため、65+65+64=合格となる。
3検定員全員が65ポイント以上を与えたものを太字表示した。

2級検定
小回り スカイライン分岐点より中間まで (濃霧のため)
 大回り スカイライン 中間部より下部まで (濃霧のため)
フリー スカイライン 小回りスタート地点少し下より大回りゴールまで (濃霧のため)
主任検定員 中野吉宏(このはなSC)
検定員 熊谷英彦(関温泉SC) 木崎敬之(このはなSC)
※濃霧のため検定員は3か所分散配置
スタート係 柳澤隆(このはなSC)
前走 森くん


ジュニア 名前 性別 年齢 住 所 大回り 小回り フリー 合計 タイム 志望級 判定
200 N・Y 神奈川県
厚木市
69 69 69 207 30.39 ジュニア1級 ジュニア2級
203 S・K 東京都
東久留米市
54 54 38.48 ジュニア5級
207 T・Y 11 横浜市 70 70 70 210 27.26 ジュニア1級
208 S・Y 10 新潟県
長岡市
69 69 69 207 30.28 ジュニア2級
209 T・A 奈良市 53 53 39.76 ジュニア5級
215 N・M 神戸市 53 53 40.34 ジュニア3級 ×

ジュニアテスト
主任検定員・ポールセッター・計時係 中野吉宏(このはなSC)
検定員・計時係 阿部幸一(木島平SC)
 検定員 木崎敬之(このはなSC)
スタート係 柳澤隆(このはなSC)
写真記録係 山代雅美(京都アマチュアSC)
タイム検定バーン スカイラインコース(硫安散布)
1級標準タイム 29.99秒
小回り レルヒ中間部
大回り レルヒ小回りのゴールから
前走 山田さん

 
2012シーズンの検定をふりかえって
 今シーズンは4回のバッジテストと4回のジュニアテストを開催しました。検定当日の天候には恵まれないこともありましたが、積雪は正月検定会からゴールデンウイーク検定会まで恵まれました。
 昨シーズンまでの失敗から学習し、@2日間日程のバッジテストは開催しない、A正月検定を除きバッジテストとジュニアテストの期日を分ける、としました。これによって、昨シーズン生じたような受検者2名といったケースや、バッジテストとジュニアテストで40名近い受検者が集まったために展開に問題が起こるようなことは基本的に防ぐことができました。

 昨年も書きましたが、バッジテストを通して、基礎スキー界、バッジテストが抱える爆弾が見えてきます。今シーズンの1級受検者の平均年齢は41歳(昨シーズン44歳)と、はやり高め。ただ、親御さんに連れられた中学生以下の受検者も多く、受検者の実平均年齢はもう少し高いと考えた方がよいでしょう。もっとも受検してもらいたい、ネットで「ユース割引」を告知している、18歳から30歳までの受検者は、この2シーズン、皆無に近い状態(1級51人中1人)でした。これは深刻な非常に状態だと断言できます。2013シーズンは「ユース割引」を「ユース特割」にして受検喚起したいと考えています。


 次に、GWの関温泉スキー場におけるバッジテストとジュニアテストをふりかえってみます。
 4月18日までの受検申込者数では、バッジテスト・ジュニアテスト合わせて40人を超える勢いでしたが、19日以降、週間天気予報等の影響か、それとも、降雪に恵まれた今シーズンは他のスキー場にお出かけなのか、それとも不況の影響か、申し込みは急激に鈍化。昨年、一昨年より受検者が下回るような申し込み状態に。「神に祈る」ことなど少ない私ですが、神に祈ってしまいました。直前に集中的な申し込みがあり、バッジテストは昨シーズンより1名増の22名。このはなスキークラブ主催のバッジテストとしては過去最大となり「大入り袋」。しかし、ジュニアテストは昨シーズンより半減し6名の受検者のみとなりました。

 昨シーズン以上に記録的な大雪となり、関温泉では4月に入っても500cm超というコンディションが続いていましたが、4月20日以降の高温と、南風により、ゴールデンウイークには積雪は昨シーズンより少ない状況になっていました。また、ゴールデンウイークのバッジテストは5回目になりますが、初めて厳しい天候の中でのバッジテストとなりました。3日、5日は奇跡的に天気がもったものの、バッジテストの4日は朝食時までは激しい雨。講習開始時には雨こそ収まりましたが、濃霧となりました。コースコンディションと天候を合わせるとゴールデンウイークバッジテストの中で過去最悪のコンディションだったと言えます。なお、今回初めて、2日に前々日特別講習会(受講者2名)、5日にジュニアテストと並行して来シーズンへ向けての特別講習会(受講者1名)も受検者の希望により開催しました。

 前日講習会・事前講習会は、1級A班(熊谷)、1級B班(木崎)、2級班(中野)に分かれ練習・調整を行ないました。
 今シーズン、正月以降、検定事前講習を担当して、谷回りに固執した滑りをされる方を何人か見てきました。それが「自然で楽な滑り」であれば問題はないのですが、「不自然でぎこちない滑り」が目立ちました。たしかに、私自身、小回りにおいて、谷回りによって落下運動が面白いほど推進力になるということ知ってはいますが、状況によっては谷回りだけで滑るのはテクニカルレベルでも容易でないと考えています。スキーヤーが、もともと谷回り的な癖を持っていたら、それを否定せずに谷回りによって技術を伸ばしていけば問題はないのですが、1〜2級受検者の場合は、やはりストレッチング系の基本的な滑りから習得していく方が良いと考えています。『教育本部オフィシャルブック2012』にも「指導者検定B・C単位(実践種目)における谷回りの運動表現の重視」という記述はありますが、1〜2級の検定において谷回りを求める記述はありません。また、今回の検定で講師を担当した3人とも谷回りは滑り方の引き出し(バリエーション)のひとつという見解で一致して事前講習を展開しました。谷回り信仰の呪縛から解放してもらうために、受講者のみなさんに開講式において「条件状況に応じた滑りが必要であり、谷回りに固執する必要はない」という話から始めました。

 2級では、小回りは、旧来のプルークウェーデルンから、ゆっくりとリズムをつかみ、弧を描く練習。大回りは、過度な外向姿勢などの矯正が主体となりました。1級も基本ポジションの確認を中心にレッスンを展開しました。疑問なことは何でもどんどん質問してください、と前置きしました。夕食時に1級受検の方が「講習中、もっとゆっくり滑ってくださいとアドバイスされたのですが、検定でもゆっくり滑るのでしょうか?」と質問されてきたので、担当講師に確認すると「部分練習なので、もっとゆっくり滑ってください」と説明したとのこと。指導者側も、指導解説時に、誤解を受けないような説明を徹底しなければ、と感じたひとコマでした。

 検定当日は、当初、正午講習終了後、トイレ休憩をはさんですぐの検定を予定していましたが、濃霧に見舞われたため、受検者に確認の上、1級は天候の回復を待ってみるために14時検定開始に変更。2級は帰りの時間に迫られていた受検者がいたために、トイレ休憩の後すぐに検定を始めました。2級は濃霧のために、レルヒゲレンデの種目を、全種目スカイラインに移し実施。1級は予定していた不整地が前夜の倒木により銀扇コース封鎖となったため、検定ゲレンデを通常と大幅に変更した上、1・2級とも3検定員をコース上に分散配置しての検定となりました。非常に濃い霧でスタート地点からゴール地点までが見えなかったため、小回りでのフォールラインの逸脱、および、全種目ゴールエリアでの不停止は不問としました。また、スタートは途中トラブルが生じない限り、前の滑走者のゴールを待たずにスタートするという方法としました。ゆえに、通常、採点以外に行う滑りの詳細なチェックは省略となりました。


 
種目別に見ていくと、1級小回りナチュラルは受検者15名中13名が合格点、ほか3種目も15名中10名が合格点と、検定中の印象も、安定した滑りをされていた方が目立ちましたが、4種目と合計すると、結果的に合格者は約半数になってしまいました。なお、得点はオフィシャルブックに基づき3人の検定員の平均で小数点以下を四捨五入するために「70」「70」「69」で合格となります。今回、3検定員全員が「70」以上をつけた受検者をリザルトでは太字で表してみましたが、1級で4種目とも3検定員が70以上を与えた受検者はいませんでした(2級は1人)。
 検定の難易度については、ネットなどでは常時話題になっていますし、検定を開催する側からも「合格率が低い方が盛況で、リピーターにつながる」という話を聞いたことがあります。実は、今シーズン、私自身がA級検定員を受検しました。A級検定員検定は、正指導員検定会で模擬ジャッジするのですが、自分のジャッジが受検者の合否に関係ないと、ジャッジは楽ですし、それ以上に、楽しいものでした。しかし、前日講習会、事前講習会で真剣にスキーに向かい合う受講者、前夜にテーブルを囲んだ人、昨年のリベンジに遠路足を運んでくださった方の合否にかかわるジャッジは、楽というものでも、楽しいというものでもありません。今回の検定も「落とすための検定会」なら1級合格者は0〜1名、「ぜんざい検定」なら10名の合格者だったと思われます。やはり、ある程度の厳しい目で見なければ受検者のためになりません。しかし、自分自身が1級合格直後(1986年)に撮影してもらったビデオを見てみると、本人は1級として誇りを持って一生懸命滑っているのですが、今見ると「限りなく2級に近い1級」なのです。ですから、大切なことは、スキーヤーの1級合格後の合格者自身のモチベーションであると考え1級合格証を授与いたしました。

 なお、濃霧だったため翌日(5日)にリベンジ・バッジテストをという妙案も検定終了直後に浮上しましたが、コンディション等を十分に配慮した配点だったため、受検者を無用に煽るようなことはせず、希望者のために来シーズンへ向けての特別講習会(半日)を開催しました(担当講師:熊谷。受講生1名)。

 今回合格された方は、1級、2級のスキーヤーとして安定して滑走できるように更なる研鑽を積んでください。また、多くの人にスキーの素晴らしさ楽しさを紹介していただける人材になってもらえればと願っております。
 また、不合格になられた方も、来シーズン、このはな検定、あるいは、ほかの会場で志望級をがんばって取得され、ぜひ、ゴールデンウイークには関温泉でのバッジテスト会場に足を運んでいただければと願っています。


濃霧の中でのバッジテスト開会式



事前講習 1級B班 (講師:木崎)



1級検定風景
 次に、翌日開催したジュニアテストについてふりかえってみます。
 昨シーズン12名とまずまずの受検者を迎え盛り上がりましたが、今シーズンはカレンダーは悪くなかったにもかかわらずなかなか受検者が集まらず結果6名の受検者となりました。jr1〜2級志望者(上級班)を木崎、jr3〜5級志望者(初中級班)を阿部が事前講習会を担当しました。前日の濃霧とは異なり快晴となったのは良かったのですが、気温もかなり上昇しました。所定の事前講習会は2時間で、練習滑走量や子供たちの体力消耗を見ながら展開と計画していましたが、初中級班のちびっ子にはかなり厳しい気温上昇だったようで、水分補給、間食をとりながら、早めの検定会へと移行しました。

 このはなのジュニア検定会では、受講者のモチベーションを考え、通常、タイム測定の中で、「パラレルスタンス」「大回り」「小回り」の習熟をチェックしますが、今回は天候に恵まれたことと、受検者が少なかったので、タイム測定と、別途、「大回り」「小回り」の種目検定も行ない、受検者に有利な条件で滑りを判定しました。

好天に恵まれたジュニア検定会 (開会式)


ジュニア講習会 (阿部班) 気温上昇でお疲れ気味の初中級班
2月の検定に続き奈良から挑戦
上手くなったね!
ジュニア5級合格!
ジュニア2級余裕の合格!
大回り・小回りが丁寧に滑れれば
1級合格はあと一歩!

タイム計測のあと、
レルヒゲレンデにて「小回り」(ジュニア1〜2級志望者)
「大回り」(全員)の検定を行いました。

 今回、ジュニアテストで、特に主催者側として嬉しかったことは、当検定会で謳っている中学生程度でバッジテストが受けれるように、小学生低学年の方は「バッジコレクター」(実力に関係なく下の級から取得していきましょうという趣旨)に理解を示していただけたこと、そして、遠路再びこのはな検定に来ていただき、子供たちの成長と、滑りの成長を目で見ることができたことです。来シーズンのジュニア検定で、再び、成長した姿と、成長した滑りを見ることができればと願っています。

 今シーズンは、このはな検定で1級取得された方が、準指導員検定にチャレンジし始めたという嬉しいニュースも届きました。また、過去に1級を取得された方も5人訪ねて来ていただきました。クラブや連盟に属する属さない関係なく、長く、楽しく、滑れるスキー、そして、スキーの仲間を、育める検定会でありたいと願っています。
 来シーズンは「前々日講習会」「前日テクニカカル講習会」「1級返上バッジテスト(1級所持者のための模擬検定)」も計画しています。みなさまの奮っての受講・受検を心からお待ちしております。

このはなスキークラブのバッジテスト日程

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