2016年夏 大幅内容更新!
2016年初夏、3度目のシベリア鉄道に乗りました!
これまで2回のシベリア鉄道が楽しかったから、
3度目が楽しいとは限らない。
2度でやめておくべきか・・・・
と悩みましたが、乗って大正解!
旅行記
ただ、ロシアもモンゴルも中国も
大きく変わってきています。
シベリア鉄道は、もはや「冒険」ではありません。
快適・安全な旅ができるようになってきていますが、
悪く言えば、世界的均質化が始まっています。
もう、ソビエトではありません!
もしかしたら、あなたのイメージするロシアでもないかもしれません。
ディープなシベリア鉄道の旅を味わいたいのなら
お急ぎください!

また、進化が著しいので最新の情報を入手してください。



1982年乗車時には、一日に何回か紅茶のサービスがありました。
その時の角砂糖の包装紙。
「将来、シベリアに、こんな新幹線が走るのだ!」と言っておりました。


シベリア鉄道 初級講座


  シベリア鉄道に一度は乗ってみたいというあなたに、独断と偏見でアドバイス!

 
私のシベリア鉄道歴ですが、
@1982年7月、
(横浜〜)ナホトカ→ハバロフスク→イルクーツク→モスクワ(→レニングラード→ヘルシンキ→ストックホルム→オスロ→ベルゲン…)(帰路、ハバロフスク→ナホトカ)
A2000年10月、
(大阪〜上海→)北京→ウランバートル→イルクーツク→モスクワ(→サンクトペテルブルグ→ワルシャワ→ウイーン→ローザンヌ→パリ→ロンドン→リバプール…)
B2016年5月、
(大阪〜上海→)北京→ウンランバートル→イルクーツク→モスクワ(→サンクトペテルブルグ…)があります。
 私の従妹(いとこ)は私のシベリア鉄道経験談に触発され、これまでに20往復以上全線乗車しています。経路は@ウラジオストック〜モスクワ、A北京〜満州里〜モスクワ、B北京〜ウランバートル〜モスクワ。
 私の母親は54歳の時(1984年)に@ナホトカ→ハバロフスク→イルクーツク→モスクワと、72歳になってから(2002年)北京→ウランバートル→イルクーツクを利用したことがあります。

 2016年6月3日、3度目のシベリア鉄道、モスクワに着きました!
 最新情報を交えながら、徐々に更新して来ます。
 更新情報は
青字で、過去の記事で訂正すべきところは    で表現します。

 
まったくの偶然ですが、このページの読者の方と、北京〜ウランバートルを御一緒させていただきました!

よくある質問1:どのルートがおすすめですか?
 私はウラジオストック〜ハバロフスク間は経験したことはありませんが、20回以上乗車している従妹と同意見で
「北京〜ウランバートル〜モスクワ」ルートがおすすめです。
 北京からモンゴルを抜けるあたりまで絶景が続きます(一部、そうでないところもありますが……)。
近年、一部区間が短絡線化した(ショートカットされ青龍橋や大同を通らないルートに変更となった)ため、万里の長城を半日近く車窓に眺めながら旅することはできなくなってしまいました。それでも新しい車窓も増え、見ごたえがあります。
 内モンゴル、モンゴルに入ってからはさらに絶景が続きます。また、ロシアに入ってから(ナウシキ〜ウランウデ間)も絶景が続きます。だたし、緯度が高くなるので、利用する列車の時間や、季節によって、著しく車窓を楽しむ時間が異なってくることを知っておくべきでしょう。
 イルクーツク〜モスクワも、車窓は見どころが多いです!
 シベリア鉄道本線では、線路沿いに防雪林などが植えられていて、広大なという景色が延々と続くわけではありません。広大な景色を求められるのであれば、アムトラック(アメリカ大陸横断鉄道)のカリフォルニアゼファー号や、ポーランドあたりの列車が良いのではないでしょうか? 冬場シベリア上空を飛ぶ飛行機もいいですね。



よくある質問2:どの季節がおすすめですか?
 格安飛行券などが登場する80年代半ばまでは、シベリア鉄道はヨーロッパに安く行きたいという人で年中利用者がいたようですが、今は夏休みに集中するようです。せっかく壮大な旅するのに日本人に囲まれて移動するというのはもったいないような気がします。特に、日本人は「何かをしていないと落ち着かない」(ボーっとして過ごすことができない)という人が多く、何もすることがないシベリア鉄道ではストレスを感じる人も少なくないように思えました。シベリア鉄道の中で、夏休みの宿題が計画通りに片付かないとパニック状態に陥っていた日本人大学生もいました。できれば日本人観光客の少ない時期がおすすめでしょう。

 
20回以上乗車している従妹は5月がおすすめのこと。厳冬期が良いという人もいますね。
 
ちなみに、2016年乗車時、「ロシア号」乗務員に「ベストシーズンは?」と質問すると、「初夏」という答えが返ってきました。理由は「草花と日照時間」ということです。たしかに、5月末〜6月上旬の、緑は美しく素晴らしいものがあり、日照時間が長い分、車窓の見どころも多いです。ただ、ロシア観光のトップシーズンという時期にも重なります。特に、世界中からのシベリア鉄道を目的とした旅行者が急増しており、地元の人たちと膝を交わして旅することは、この時期は、余計に難しくなるかもしれません。
 晩秋も、中国などの収穫期の美しい光景があり捨てがたい思い出がありますが、やはり、日照時間が長いと、さまざまな風景、風景の変化をより多く楽しめると思います。


北京発莫斯科行き国際列車 2000年10月上旬夕暮れの内モンゴルの車窓
収穫期の日没直前、農具を肩に担いで家路に向かう人々がいた。
絵画的であまりに美し過ぎた。
旅人の私は非日常を生きていて、車窓の向こうの人は日常を生きているのだが、
日本で仕事の細かいことで悩んでいるのがバカバカしくなった。



北京発莫斯科行き国際列車(K3) 2016年5月下旬 内モンゴルの車窓
たまたま一緒になった「シベリア鉄道 初級講座」の読者の方は、
「この景色を見れただけで、ウランバートル経由を選んで良かったと思います」と言っていました。
まだ、初日ですよ〜〜!




北京発莫斯科行き国際列車(K3) 2016年5月下旬 モンゴルの車窓
BGMは、PAUL McCARTNEY "TAKE IT AWAY" がよく似合う。



ロシア号 2016年5月下旬 イルクーツク〜クラスノヤルスク間の黄昏
日没前の温度差で、草原から水蒸気が一面に湧き出す。
初夏の車窓は、晩秋に比べて景色は見ごたえがある。車窓を眺める時間は比べものにならないほど長い。
ロシア号の窓は手前数センチにしか開かず、大型カメラでの撮影の撮影は困難。

よくある質問3:ひとりで大丈夫でしょうか?
 よく「ひとりでは不安なので、友人と……」という話を耳にしますが、ぜんぜん大丈夫です。日本人同士で固まってしまう傾向は強いですし、それによって旅先での視野・感度も狭くなります。旅先で友人を探すことも楽しいことです。アメリカやイギリスでは、英語のちょっとした文法や発音で聞き取ってもらえなかったりすることしばしばですが、ロシアでは、あなたがガイドブックのうしろに書いてある旅のロシア語をカタカナで棒読みしても95%通じます。また、不思議なくらい共通言語がなくても、どうにかなるのです。(団体旅行・日本人同士でのシベリア鉄道利用を勧めない理由は最下部に書いてあります)  
 かなり観光地化されてきており、英語も通じ、ツーリスト・インフォメーションなども出来、
ただし、治安はいまひとつの状態が続いているようですので、治安も改善されてきてはいますが、やはり日本と同じように思わない方が良いでしょう。日没後の外出、メインストリート以外の横道などは十二分な注意が必要でしょう。あまり不安情報に振り回されることはないと思いますが、知識がないよりはよいでしょう。
 ロシア号など、停車駅の少ないシベリア鉄道の中は安全です。
 ロシア人は仏頂面と表現されることが多いですが、実際は、おしゃべり好きで人なつっこい人が多いです。シベリア鉄道は、ひとりで乗って、ロシア人たちの接待を受けるのがいちばん楽しいと思います。日本人ツアーは無難かもしれませんが、シベリア鉄道の本当の魅力は半分以下になるでしょう。 (下記「シベリア鉄道 人情編」を参照してください)



よくある質問4:2人用個室か4人用個室か?
 シベリア鉄道には、2人用個室(ソフトクラス・軟臥車)と、4人用個室(ハードクラス・硬臥車)と開放寝台(雑居寝台)6人用があります。最近は外国人も6人用寝台を利用できるようになりました。
(近年は、1等、2等、3等という表記はないものの、表現が一般的になっています)
 私自身はプライバシー重視派(2人用個室派)ですが、経験から4人用個室の偶然の出会いというものも捨てがたいものがあります。
 従妹の意見では、2人用個室はルームメイトの当たりはずれが大きいようで、無難なのは4人用と言います。
 ロシア人やモンゴル人の乗客はインターナショナルなルールが通じるようですが、中国人労働者と同室になると、悪い人たちではないのですが、車内のゴミ箱に痰・ツバを吐いたり、深夜遅くまでマージャンをしたりしてロシア人乗務員とトラブルになったり、寝ている子供を冗談で起こされたりと大変だったということです。
(※これは2008年頃に従妹から訊いた話です)
 中国車両(ウランバートル経由)の軟臥車
「高包」には、2個室に1つシャワーがついていますが、従妹の話では、お湯が出なかったのと、隣室と共用なのにロックができなかったので、あってもなくても同じだったということです。最近、シベリア鉄道の車両にも著しい進化が見られるようですので、最新の情報にも注意しましょう。(男女別個室も登場したようです)
 2009年7月に従妹は、初めて6人用寝台(雑居寝台)でシベリアを横断しましたが、(2人用個室、4人用個室に比べ)一番快適だったということです。
 なお、雑居寝台は3段寝台と思われている方がいますが、2段ベッドが通路を挟んでT字状に設置してあります。その分、ベッドの長さが他に比べ短いと思われます。
 ちなみに、「ロシア号」は豪華寝台列車ではありません。日常生活路線です。JRの「日本海」「あけぼの」、あるいは
雑居寝台は、国鉄時代の「高千穂」「桜島」、「八甲田」「十和田」をイメージしてもらうとよいかもしれません。(豪華列車は、「ゴールデンイーグル号」です。)
 ロシア国内でも航空券が格安化し長距離を使う人は皆無に近く、ロシア号(モスクワ行き)の場合はクラスノヤルスクからは乗車率が上昇しますが、1泊だけの乗車がほとんどで、それまでは空席が目立ちました。2000年には16両前後の編成だったロシア号は、7両編成(客車部分)になっていました(日によって編成は著しく異なる模様)。




よくある質問5:途中下車? それとも、直通?
 私の従妹のように生活路線として(帰省のため)利用しているのなら途中下車なしというのもありかもしれませんが、ただ単に、寝台列車に乗り続けるというのには意味がないと思います。途中の主要都市、ウランバートル、ハバロフスク、イルクーツクなどは最低下車してみるべきでしょう。ただ、ロシア人の友人の話では、シベリアには多くの刑務所があり、刑期を終えたものの、行くところも職もない人たちが滞留していて治安が良くないということです。エカテリンブルグのようなマイナーなところで途中下車される場合は、十分に情報収集された方が良いと思われます。
 
もうひとつ、途中下車を強くお勧めする理由を上げます。それは、車中、非常につまらない旅になることのリスクを下げるためです。車内で出会った人々・車両のハード面・乗務員の態度などで大きく旅の楽しさは左右されます。たとえば、乗務員は各車両に2人乗っています。人懐っこい楽しい乗務員、仏頂面でも徐々に打ち解けてくる乗務員、終始業務的な乗務員、2人組なので、2人ともハズレという可能性はゼロに近いですが、乗務員にしろルームメイトにしろ、そういったリスクを回避するためにも途中下車し、車両を変えた方が無難だと思います。今回の北京からウランバートルまでのモスクワ行き国際列車(中国車両)、車掌は好意的な2人組でしたが、車両によっては内モンゴルあたりの初夏でも非常に気温が下がったにもかかわらず暖房が入らず、また、トイレットペーパーが補充されないだけでなく、水も流れない状態になり、あの状態でモスクワまで1週間の旅になると厳しかっただろうなと思いました。また、「ロシア号」はクラスノヤルスクからモスクワまで乗車率が高くなりましたが、「K3」列車に同時期に乗った人の話では、北京からモスクワまで4人部屋を1人で使う状態だったようです。
 もし、人生で1度だけのシベリア鉄道乗車だと考えた場合、大阪からフェリーで上海に渡り、寝台型新幹線で北京へ。そこから、モスクワ行き国際列車(K3)に乗りウランバートルまで。特に列車は指定しませんが、ウランバートルからイルクーツクまで移動し、イルクーツクから「ロシア号」でモスクワというのがベストのように思います。(緯度が高いので、時期によって、昼と夜の比率が著しくことなる=車窓を楽しめる時間が著しく異なる、ということは十分に配慮すべき点だと思います)



よくある質問6:持って行って良かったもの
 シベリア鉄道はハード(車両や設備)を楽しむものでなく、ソフト(人情)を楽しむ
べきです!鉄道のような気がします
@『ロシア語ミニ辞典(露和・和露)』(白水社)←これがあれば会話は数倍面白くなる! 
必携です! また、JTBから出ている『ひとり歩きの会話集 ロシア語』もコンパクトで便利です。あと、小さな文字を見る時、見てもらう時にルーペがあれば便利です。
Aチェキとフィルム(フジフイルムから出ているポラロイド式カメラ)5人グループを撮影すると5枚のフィルムが必要となり、フィルムの消費量が多い。西ヨーロッパではインスタックスミニという名称でフィルムは入手できるますが、中国・モンゴル・ロシアでは入手困難です。
2016年の旅でも威力抜群! デジタルの時代ですが紙の写真は異常に受けました! チェキ持っていると、それだけで人気者になりますよ!
C同じコンパートになった人との宴会用食品とお土産。
シベリア鉄道でロシア人におごってもらったという話の頻度は非常に高いです。私は3度乗車して、おごってもらわなかったことは一度もありませんでした。ビール・アルコール類は、停車駅の売店で簡単に入手できます。また、食堂車内でもアルコールは販売されています。私は日本からはユーハイムのバウムクーヘンとモンカフェ、途中でキャビアを入手しました。キャビアは同じものでもモスクワ・サンクトでは高額でした。ウランバートル・イルクーツク・ワルシャワなどで入手されることをすすめます。意外なことに、中国・ロシアともに、お茶の文化のせいか、2016年でもレギュラーコーヒーの文化は根付いていません。それなりのグレードのホテルの朝食でもインスタントのネスカフェが出てきました。レギュラーコーヒーを試させると、非常に喜んでもらえる時があります。逆に、コーヒーがまったく苦手と言う人も結構います。ユーハイムのバウムクーヘンは非常に万人受けします。キャビアは非常に入手困難・高額になっており、ベルーガ(青)でのキャビア丼などは出来ない時代になっています。食べ物だけでなく、車内で、お土産をもらうこともあります。500円程度の日本からのお土産を持参していると良いかもしれません。もちろん、住所を聞いて、帰国後EMSで送るという方法もありますが・・・・・。
Dガイドブックの情報に左右されることはありませんが、『地球の歩き方』などを車内で、車掌やロシア人に見せると有益な情報
(穴場)を教えてくれます。言葉が通じなくても、本に○とか×を書き込んでくれます。2003年冬、野暮用でモスクワからリガ(ラトビア)に寝台列車で向かった時、車掌にリガでのお薦めを聞きました。すると「ユールマラ」というところに行けと印をつけてくれました。ガイドブックには夏場の海水浴場としてにぎわっている写真が載っていました。とりあえずだまされたつもりで近郊電車に30分ほど乗って行ってみると……。やはり、地元の人に聞いてみるものです。最高でした!

Eトイレットペーパーと、おしりふき 2000年乗車時には、トイレットペーパーは、中国車両、ロシア車両ともに補充されていたので、2016年は持って行かないでおこうかとも考えましたが、今回、中国車両でまったく補充されなかったので、1ロール持参して正解でした。場合によっては、途中のホテルのを持ち出すというのもありかもしれませんが、それは極力避けたいと思いました。実際は、1ロールまでは不要だと思います。おしりふきを持って行くとトイレットペーパーの消費も抑えられます。後述しますが、新型トイレ(吸引式)の場合、使用した後のトイレットペーパーの処理が問題になってくるので、ふだんトイレットペーパーを大量に消費する人は、トイレットペーパーとおしりふきは持参した方が賢明だと思います。ロシア号のソフトクラスには、便座クリーナー、便座シートともに完備されていましたが、それ以外ではなかったので、気になる方は便座シートやクリーナーも持参されればよいと思います。
Fサンダルまたはクロックスは必携です。今回は荷造りの関係で、ホテルの使い捨てのスリッパを活用しましたが、それでトイレまでは行きにくかったです。「ロシア号」のソフトクラスでは、アメニティグッズ(無料)の中に、使い捨てスリッパが含まれています。
※水筒はこれまで必携でしたが、中国・モンゴル・ロシアともペットボトルの飲料が普及していて、このルートでは使うことがありませんでした。
G鉄道乗務員へのお土産・チップ。ソビエト時代には、日本製のタバコ、パンティーストッキングがチップ代わりに重宝されました。ロシアではチップの習慣はもともとありませんが、シベリア鉄道では乗務員に数日お世話になるのでちょっとした記念品を持って行ってもよいのではないでしょうか? アムトラック(アメリカを横断する鉄道)では、食堂車や乗務員・車掌へのチップは当たり前ですが、旅慣れた人は、下車時にサービスに対する評価として渡すのではなく、乗車時にサービスに対する期待として渡しているようです。中国・モンゴル・ロシアでは1米ドル札を多めに持って歩くとホテルなどでもチップとして有益でした。
Hもし、あなたが文化や風俗を記録されるのなら、アクションカム(GoPro)や、GPS機能のついたカメラは便利だと思います。


よくある質問7:切符の手配
 ロシア、東欧などは、ホテル代、鉄道運賃が、日本などに比べて安い分、
シベリア鉄道の運賃、ロシアのホテル代などは旅行社を通して手配すると手数料等の関係で非常に割高になるように思えます。ただ、ロシアではビザも必要な上、北京発モスクワ行きは週2便しかないことを考えると、ロシアの交通機関・ホテルは旅行社を通して手配したほうが無難かもしれません。私がシベリア鉄道の切符を手配する時は、価格の安さよりも、ソビエト時代の独占的窓口旅行社「日ソツーリストビューロー」、現「ユーラスツアーズ」を利用しています。私の従妹は北京の国際飯店の中にある旅行社か、もっとも価格的に安いと思われる在米ロシア人の運営するサイト"Go to Russia"から入手するようです。ちなみに「最近、モスクワの駅窓口で直接購したけど、あまり安くなかった」と言っていました。
 後述していますが、鉄道運賃を比較しただけでも手数料は0%から100%(2倍)と幅があります。鉄道運賃に関しては「ロシア国鉄」のサイトで購入できる実力があれば手数料は0%(鉄道運賃実費のみ)ですが、旅行社を通じると25%〜100%の手数料が加算されていますので、旅行社選びも重要になってくると思います。




よくある質問8:
トイレとシャワー
 トイレには新旧2種類のトイレがあります。旧式は垂れ流し式。新式は飛行機などと同じ吸引式です。旧式の場合は、停車駅では施錠され使用できなくなります。また、主要都市に近づくと到着数十分前から施錠されます。出入国審査の国境駅では車内に缶詰め状態になる上、トイレにも行けなくなります。私はモンゴルの出国審査の際、スフバートル駅でトイレに行くタイミングを逃してしまい、ちびりそうになりました。いくらトイレに行きたいと訴えても「ダメ!」、終始仏頂面だった女性ロシア人乗務員がその時だけ、1.5リットルのペットボトルを持ってきて、股間にペットボトルをあて、爆笑・・・・・
 問題は新型のトイレです。最新の吸引式ですが、トイレットペーパーは流せません(便器に捨ててはいけません)。お尻を拭いたら、横のボックスに捨てます(乗務員に本当かジェスチャーで念押し確認して、爆笑されました)。これは水溶性のトイレットペーパーが完全に普及していないことに起因していると推測されます。穴も大きく、相当な吸引力なので、水溶性のトイレットペーパーだと十分に大丈夫だと思いますが、穴に異物をひっかけるためのワイアーが1本張ってあり、間違って、たとえ水溶性の紙でも反射的に捨てたりしたら大変なことになります。備え付けの紙はロール状のトイレットペーパーでなく、約10×20cm二枚重ねのポップアップ式クリネックスティシュが常備されていますが、私は、手を拭いた後、反射的に便器に捨ててしまい、見事にワイヤーに引っかかってしまいました。サモワールから熱湯を持って行き、流すとティッシュが浮上したので、その時、再度、フラッシュ(水洗)すると、どうにか流れました。ちなみに、ロシア号のトイレ(ソフトクラス)には、トイレットペーパー、便座クリーナー、紙の便座シートが終点まで常備されていました(センサー型芳香剤噴霧器も取り付けられていました)。
(ロシア号の乗務員に訊きましたが)シャワーは、乗務員用のシャワーが1編成に1つあり、頼めば250ルーブルで使うことができるそうです(ただし、これは公認なのか、個人的な取引なのかわかりません)。あと洗濯機、アイロンもあるそうです。ただし、現在のロシア号には空調設備があるので、風呂好きな私も3泊4日、風呂無しで過ごせました。ロシア号の運転区間は電化されているので、煤で爪が汚れるということは少なかったです。バリアフリーの個室もありました。サモワールはもちろん、電子レンジ、冷蔵庫、食器類は、乗務員に頼めば使えます。


そのほかの情報:
1)切符の発売開始は45日前。
2)ロシアは好景気で物価上昇が激しく、運賃に関しては最新の情報が必要。
ちなみに2008年7月に従妹が実際に乗車した時の切符の値段。
※2016年の価格は(8)に記載
モスクワの駅の国際切符売場(乗車当日購入)
モスクワから北京(満州里経由)
1等:18,000RUB=約77,000円
2等:11,000RUB=約47,000円
北京国際飯店内の旅行社(2008年8月復路分)
北京からモスクワ(満州里経由)
1等:5,800CNY=約85,000円
2等:3,700CNY=約54,000円
北京からモスクワ(モンゴル経由)
1等:5,400CNY=約79,000円
2等:3,400CNY =約50,000円
2008年7月、従妹は乗車当日にキャンセルがあり購入できようですが、かなり混雑している様子(オリンピックの関係か?)。ただし、9月は運賃高騰のせいかガラガラだったようです。
従妹は、外国語として、中国語、英語、スウェーデン語、フインランド語が話せますが、ロシア語は話せません。(ロシア人にメモを作成してもらって窓口で購入しているそうです。2008年7月の時点では、モスクワの窓口ではまだ英語が通じなかったそうです)
車両は最新型車両と従来型車両の混合編成だったようです。(2009年は、2008年に比べ、ロシア全域において、ローカル線も含め、大幅な車両の更新が行われているようです。)
参考までに、リガからモスクワまでは45LVL=約9700円だったそうです。
3)繁忙期の区間乗車は難しい。全線乗車を優先させる傾向らしい。
4)2008年7月ロシアから中国入国時(満州里国境)ではパソコンのデータ検査があったそうです。ウインドウズは一時押収されます。マックは立会いでデータの開封を指示され、内容の説明を要求されたそうです。
【2010年情報】
5)2010年7月にモスクワで券を購入した従妹ですが、モスクワ→北京(満州里経由)が、ハードクラス(2等:4人個室)で7万円弱したそうです。従妹は景色はウランバートル経由が良いと言っていますが、大半は満州里経由か、ウラジオストック経由です。これは、「中国車両はロシア車両に比べ新型車両だが、ロシア車両の方が清掃が行き届き快適」という理由によるものです。中国車両(ウランバートル経由)は、始発から終点まで中国人乗務員。ロシア車両(満州里経由北京発着、ウラジオストック発着)はロシア人乗務員となります。ただし、食堂車は各国境駅で車両も乗務員も交換します。
2016年、モスクワ行きの車両に関しては、中国車両よりロシア車両の方が新しいです(中国車両は2000年と同じでした)。また、ロシア車両の方が掃除もきちんとされています。ロシア号では、通路・コンパートメントも1日1回程度電気掃除機をかけます。トイレは1日に複数回掃除されていてきれいです。(汚すと逆にバレそうな感じです)
6)モスクワ→北京(東行き・満州里経由)の場合、ノボシビルスクまでは満員(券の購入が困難)。ノボシビルスクを過ぎると空席が著しく目立ったようです。ロシア国内でも長距離飛行機が鉄道に比べ割安になってきたためと思われます。

【2016年新情報】
7)シベリア鉄道、また、海外の多くの鉄道は、日本の鉄道(JR)と異なり、乗車券+指定券ではなく、1列車ごとの切符となります。私自身、途中下車を勧めていますが、途中下車をすると割高になります。
8)料金(正規鉄道料金)
■北京→モスクワ K3国際列車 軟臥車(2等寝台) 3496元(56,000円)
■北京→ウランバートル K3国際列車 軟臥車(2等寝台) 1049元(16,800円)
■ウランバートル→イルクーツク #236列車 ハードクラス(2等寝台) 108250トゥグルク(6000円)
■イルクーツク→モスクワ ロシア号 ソフトクラス(1等寝台) 31993ルーブル(54,000円)
■モスクワ→サンクトペテルブルグ サプソン号 2等座席 2999.5ルーブル(5100円)
(注意)ただし、これは切符に記載されている正規料金です(日によって変わります)。道中出会った人と情報を交換しましたが、海外のネット旅行社で手配した場合でも、国内のリアル旅行社で手配した場合も、この料金に対し、25%〜100%の手数料が加算されていました(正規料金の1.25倍から2倍の価格になるということ)。一番安いのは「ロシア国鉄」のサイトからeチケットを購入する方法です。(直近の情報を交換していて)日本で一番安く、シベリア鉄道の入手できるのは「インツーリスト・ジャパン」だと思われます。「インツーリスト」はソビエト時代の「国営旅行社」で同一だと思われます。ホームページにはシベリア鉄道などの料金の詳細な表もあります。
ちなみに、ロシア鉄道の料金検索のサイトはこちらです。同じ区間でも、日付、列車、上り下りによって料金は著しくことなります。ロシア号の場合、ウラジオストック→モスクワ3等だと2万5千円、列車番号099だと1万円程度で購入でるようです。
9)中蒙国境駅の二連駅(中国側)では、以前は出国審査後に、車庫での台車交換の作業見学と、外出の選択が出来ましたが、今は、全員車庫に行かなければなりません(少なくとも「K3」列車の場合、駅舎外には出られません)。また、2000年には、深夜でも列車の到着に合わせ駅前にマーケットが開かれていましたが、もうそれもありません。駅舎が更新され、旧駅舎は施錠されています。ただし、出入国審査場になっている新駅舎の2階にコンビニエンスストアがあり車庫から戻った後、そこで買い物することはできます。中国・モンゴル・ロシアともに、ホームにモノを売りにくる人や駅前でのマーケットというのは激減してきています(駅舎やホーム、駅前に24時間営業のカフェやコンビニが増えています)。
9)ウランバートルの市場の状況を見れば一目ですが、もう、モンゴルの人が、中国やロシアに買い出しに出かけるという時代は終わっています。結果、北京〜ウランバートル、ウランバートル〜イルクーツクでも、鉄道を生活路線として使う地元の人は激減しているように感じました。北京〜ウランバートル〜モスクワ行きの列車も、以前とは異なり「北京〜二連」という国境までの限定車両が複数車両連結されていて、地元の人たちは、こちらの方に乗るような形になっています。地元の人たちと個室が一緒になって語り合うというようなことは難しくなっていると思います。
10)ナウシキ(モンゴルからロシアに入った時の国境駅)の両替所はなくなっていました。カードによる自動両替機がありましたが小口の両替はできないとのこと。ウランバートル駅構内で両替するか、車掌と個人的な両替を行うことになります。(私は、ウランバートルで、ルーブルに両替を依頼したのに、係員がトゥグルクに両替していて、結果、263列車の乗務員に両替を依頼する羽目になりました。また、トゥグルクはロシアでは再両替が出来ず苦労しました。イルクーツクでモンゴルにこれから入るという英国人がトゥグルクに両替してくれと言われ助かりました・・・・・)
11)私の場合、食堂車での会計にはまったく問題がありませんでしたが、ほかの人からの情報提供では、食堂車での会計が不明朗だったという話が寄せられています。実は、ロシア鉄道の乗務員、ベテランの方でも月収が3万円強なのです。「仕事内容も年々ハード(厳密)になってきていて、独身でないとやってられない金額」という話を元乗務員から聞きました。不明朗な請求金額に対しては質せば良いと思いますが、もし、残念なスタッフに当たってしまった場合、日本円にして100円〜200円程度の範囲であればチップと考えて旅を楽しんだ方が賢明だと思います。円に換算したら同じ金額の場合でも、こういった場合には米ドルは強く、1米ドル札が有益になる場合が多いのです。
12)大阪から上海への「蘇州号」ですが、2000年と2016年に乗船しましたが、まったくリノベートされていないと思われます。当日の乗船率は5%でしたが、シングルユースにサービスアップされるようなことはありませんでした。また、ベッドシーツには問題がありませんでしたが、備え付けのバスタオルとフェイスタオルは使い物にならないような状態でしたので、マイタオルを持参されることを勧めます。なお、航路は瀬戸内海を通るので景色は最高です。
13)ロシア鉄道の予約サイト
   モンゴル鉄道の予約サイト
   ネット予約の仕方をわかりやすく解説しているサイト


※間違いや補足等ございましたら御連絡ください。


 ロシアもシベリア鉄道も「また行ってみたい」「また乗ってみたい」という人と「もう二度とゴメン」という人と両極端に分かれるようです。私にとっては、飛行機の窮屈な9時間よりも、9泊10日間の、船・鉄道の旅の方が短く感じられました。

 シベリア鉄道のでの移動は「旅行(ツアー)」と考えるか「旅(トリップ)」と考えるかでまったく異なってくると思います。鉄道車両や、車窓だけがシベリア鉄道ではないのです。「旅」は「旅行(ツアー)」と異なりさまざまなマイナスのリスクも生じますが、それ以上に、今の日本では味わうことも少ないドラマよりもドラマチックな出来事が待っていると思います。ロシア人は、アメリカ人やヨーロッパ人と明らかに異なり、意外なことで信じてもらえないかもしれませんが、日本人にとって接しやすい人が多いのです。もしかすると、ロシアは、あなたにとっての第二の故郷になるかもしれません。

 「シベリア鉄道に乗ってみたい!」と真剣に考えている人は、早く行動に移した方が良いと思います。シベリア鉄道の車両のグレードアップ(プライバシーの確保)やロシア人の生活形態の変化によって、以前のような、コミュニケーションあふれるシベリア鉄道の旅は失われいくと思われます。
列車内でロシア人もスマホを使いますが、幸いなことに、ロシア人は、列車内ではスマホよりコミュニケーションを好んでいます。ただ、以前は、16両前後の編成だった「ロシア号」、2016年には7両編成になっていました(「K3」は、ウランバートル以降、ほとんど空気を運んでいる状態だったとか)。また、モンゴル人の行商列車と言われていた「#263」も、モンゴル人は1人だけで、あとは海外からのシニア観光客でした。列車到着時に駅前で展開されるマーケットはほぼ消滅し、ホーム立ち売りの人も消滅の危機にありますもうまた、2000年には月1万円と言われていたロシア人の賃金。最近の都市部では月7万円くらいにまで上がっているようです。ロシア旅行も高くなったと言われますが、北欧を旅行することを考えるとまだまだ十分に安く穴場かもしれません。貧乏旅行も悪くありませんが、いつかはできなくなるであろうロシア・東欧でのワンランク上のちょっと贅沢な旅を今のうちに味わっていた方が良いかもしれません。


あなたからの御質問や情報をお待ちしております。
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ツイッターも始めてしまいました。

【お手伝いいただけませんか?】
近々、北京〜ウランバートル〜モスクワ(K3・K4国際列車)、「ロシア号」に乗車予定のある方で、2016年初夏、乗車時に撮影した乗務員に写真を手渡しすことにチャレンジしていただける方を探しています。(結果、手渡すことが出来なくても、まったく構いません)。上記アドレスまでメールをいただければ幸いです。

シベリア鉄道 人情編
こんなひとたちと同室になりました
北京→ウランバートル→イルクーツク→モスクワ (2000年10月)
(写真の画質は故意に下げています)

北京発モスクワ行き国際列車 (中国車両)
硬臥車 (4人用個室寝台)
北京→ウランバートル (1泊2日)

北京からウランバートルまではニュージーランドの女性と2人使用。
北京出発直後は会話が持てずに困りましたが、昼食時一緒に食堂車に出かけてからは気楽に。
今でも手紙やメールが来ます。
中国国内では食券が2回無料配布。


ウランバートル発イルクーツク行き 263列車 (モンゴル車両)
硬臥車 (4人用個室寝台)
ウランバートル→イルクーツク (2泊3日)

ウランバートルからイルクーツクまではふたたびニュージーランドの女性と同室。
さらに、モンゴル人男性2人も同室に。
国境駅の長時間停車も、みんなで楽しく過ごせました。
一車両、私とニュージーランドの女性以外は全員モンゴル人乗客。
写真は2日目の夜。車両全体で宴会になりました。
右手前の男性とはメールのやりとりをしています。


ロシア号 (ロシア車両)
イルクーツク→モスクワ (3泊4日)
ソフトクラス (2人用個室寝台)

初日 イルクーツク→隣の駅 (約1時間)
まさに、ローカル線としての利用。
静かに新聞を読んでいました。



2日目の夜から3日目 ノボシビルスク→エカテリンブルグ
いやぁ、最初は東西冷戦一触即発の緊張状態。
どうにか杯を交わし、帰国後メールもいただきました。



3日目から4日目 エカテリンブルグ→モスクワ
即、乾杯。即、おごってもらって。
次の日まで笑いっぱなし。
帰国して2年くらいしてメールが来ました。
(これは食堂車ではなく寝台個室内です)



北京からイルクーツクまで一緒に旅したニュージーランドの女性は、
モスクワからサンクトペテルブルグへの列車の中でアルゼンチンの男性と知り合い、
そのアルゼンチンの男性はサンクトの街でロシア人の少女たちと知り合う。
そして……



そのときの旅行記
だまされたと思って、
読んでみてください!

これを読んだら、一人でシベリア鉄道に乗りたくなります!
旅に出たいけど、なかなか出られないという人にもおすすめ!


『いつかモイカ河の橋の上で』
―――会社を休んで59日間地球一周 鉄道の旅―――
93章の物語と93枚の写真でつづる
第三書館


「どうして3150円もするの?」
「高いんじゃないの?」
(少部数かつ全ページカラー印刷だからです)

新刊洪水に呑まれてしまったものの
著者としては一人でも多くの方に読んでもらいたい。

本当は、新刊を買ってもらって、
読後は本棚の片隅にでも飾っておいてほしい。


(ここから
青字は2016年4月更新情報)
ただ、出版元は
「この本は売れていない」という理由で、
支払うべき著者(私)に対する印税を支払っていない上に、
矛盾すべきことは、在庫が底を突きかけていて、
巻きカバーがなく、本体にバーコードシールを貼ったものを出荷しています。

書店・ネット書店で、これから注文されて購入する場合は、
表紙(巻きカバー)が無い状態である可能性が高いことを覚悟されて購入してください。

2016年3月時点で、出版社の在庫はあと20冊程度と聞きました。
現在、アマゾンでは巻きカバーのついていない書影でアップされています。


アマゾン中古本では、
発売以来、常時5冊程度出品されていますが、
1500円を割ることはほとんどありません。
また、中古本が循環しているような気配さえあります。
2000円も中古本に支払うのであれば
図書館でリクエストを出していただければ多くの人にも読んでいただけるので嬉しく存じます。
近くの図書館になくても、図書館同士での貸し出しもありますので窓口でお尋ねください。
蔵書図書館一覧


近日中に
生原稿
をPDF化したディスク(1000円程度+送料)で頒布しようと考えています。
『いつかモイカ河の橋の上で』のPDFディスクの頒布希望・関心のある方は
windows2008■kobeport.net まで(■を半角@に置き換えて)メールください。
※メールをいただいた時点で購入決定というわけでなく、
PDF化した場合に、折り返し御案内を差し上げます。


メディアでの紹介状況

奈良新聞 2004年10月10日
中國新聞 2004年11月8日夕刊
鉄道ファン 2005年1月号
日刊ゲンダイ 2004年11月25日
神戸新聞 2004年12月11日
朝日新聞(兵庫) 2004年12月18日
日本カメラ 2005年2月号
アサヒカメラ 2005年2月号
広報せと 2005年12月15日


読後感想もお寄せいただければ幸いです。
(本書巻末に、読後感想の宛先を記してあります)

【読者からの反響】
「通勤電車の中で2回も読んでしまいました。とてもすてきな本に出会えると通勤が楽しくなります」(東京)

「通勤時間が短く感じられました。危うく駅を乗り過ごすしそうになりました。あんな面白い旅ができるのは才能だと思いました」(大阪)

「今まで幾多の旅行記を読んできましたが『いつかモイカ河の橋の上で』が一番興味深く読む事ができました。1ページごとに写真があり極めてリアルにその状況を感じさせてくれています」(大阪)

「うらやましく、楽しく、そして、各国各地の空気を感じながら読ませていただきました。見知らぬ土地を一緒に旅している様な気分で読む事ができました。説明ばかりの紀行文ではなく"本当に旅したい"という想い、グングン伝わって来て、こちらにも列車が響いてくるようです」(秋田)

「自分が見たかった旅のエッセイってこんな本だったのです。よくスケッチとか、勢いあまって文だけとか…。今いち、イメージがわからないので、写真がとてもよかったです」(静岡)

「『かっぱえびせん』のような本でした。届いた日に『ちょっとだけ』のつもりで読み始めたら止まらなくなり、結局、最後まで読んでしまいました。これまで読んだどんな本とも違う、『体感する本』でした。写真と文がセットになっている構成はとても気に入りました」(大阪)

本を書いていて、一番嬉しいのは、読者の方からお手紙をいただいた時です。本を購入していただいたか否かではありません。図書館で読んでいただいても、お友達から借りて読んでいただいた後の読後感想でも構いません。(著者より)


1982年の時の旅の話は
種村直樹氏の『気まぐれ列車の時刻表』に収録されています。
ちなみに私は「若ひげ」というニックネームで登場しています。

2016年の時の旅の話は
『シベリア鉄道 三度目の正直――ロシアは退屈を知らない』
というタイトルで出版化目指して現在執筆中です!








ソビエトの鉄道時刻表
1982年 宿泊先のホテルの売店で購入



シベリア鉄道の全駅名図(?)
1982年 停車駅のキオスクで購入


 
【追録】困った日本人乗客 (ユーリーからの伝言)
 私とユーリーとはシベリア鉄道の中ではなく、サンクトペテルブルグからワルシャワへ向かう夜行列車の中で知り合った。
「ボクは、以前、モスクワ〜サンクトペテルブルグ間の列車で車内販売の経験があるんだ。日本人の乗客に『コーヒーいかがですか?』と訊くと、みんな無言のまま顔を見合わせ、次の瞬間、『ガチャッ』っと個室のドアを閉めるんだ。一人や二人じゃないんだ。みんながみんな『ガチャッ』なんだ。理解に苦しむよ! どうしてなの?」と訊いてきた。
 前述したように、ロシア人や欧米人が超時間的移動の中で楽しく時を過ごせるのに対し、日本人は何もすることのない列車で逆にストレスを抱えてしまう人が少なくないように思えた。
 ユーリーの質問は、その光景が目に浮かぶさびしいものがあった。ユーリーの問いに対する答えはともかく、列車の中で、普通にユーリーと会話を持った。ユーリーにとっては初めて会話を持てた日本人だったようで、乾杯の運びとなり、その時、彼お気に入りの音楽が入っているというMDを1枚もらい、住所を交換した。
 それから2年ほどたって、再び野暮用でサンクトベテルブルグに出かけた時、コワモテなので少し気は引けたが、とりあえずユーリーに電話すると、彼は二つ返事で食事に出てきた。食事が終わった後、帰り道で別れる時、ビニール袋を投げるように渡された。新聞紙に包まれたリンゴでも入っているのかなとホテルに戻り開けてみると、素敵なカップが2客。今は家宝となっている。

 英語が得意でないユーリーは、旅先から宛名だけの絵葉書を送ってくる。
 列車で知り合った日から、ちょうど10年経った秋に突然EMSが届いた。手紙もなくプレゼントだけ。10年ということを覚えていたのだろうか?

 ユーリーに「メールはしないのか?」と訊くと、「そのうち」という答えが、10年近く続いている。まさにロシア民謡「一週間」の世界だ。しかし、東日本大震災の夜、彼は友人のパソコンを借りて安否確認を送ってきた。10年以上前の旅で知り合ったほかのロシア人からも安否確認のメールが来た。

 前述したように、日本人からするとロシア人は仏頂面に見えるだろう。逆に、ロシア人からすると日本人はいつも「ニタニタ」しているように見えているようだ(ニコニコではない)。ロシア人は、心の鍵がはずれると、よく笑う、ひとなつっこい。

 ソビエト時代のシベリア鉄道での話。当時、ソビエトの人は外国人観光客に列を譲る習慣があった。停車駅のキオスクで、列を譲ってもらって「水」を購入した日本人男子学生。その場で栓を抜き一口飲んだのだが、「水」は水でも「炭酸水」だったため、列を譲ってもらった人たちの前で、その水を捨てたらしい。同じ列車に乗っていた私の友人は激しい怒りと、日本人として恥ずかしさを感じたという。話は少し飛ぶが、インドに出かけた友人は現地で「生水」飲まないと決め、非常時のために水に添加する「携帯用消毒剤」を持っていたが、列車の中で、同席したインド人から生水を差し出された。友人は体調を崩すことより、水を差し出したインド人の好意を選択し生水を飲み干した。また、ケニアのスラム街を取材し続けている友人は、取材時にたびたびスラム街の家庭で飲食を勧められるという。極めて劣悪な衛生環境である。しかし、出来る限り相手の好意の気持ちを損なわないように努力しているという。

 日本とロシアの間には過去に暗い歴史があり、現在も領土問題を抱えている。日本人が「ロシア」が嫌いで、「ロシア人」も嫌いという人が多いのに対し、ロシア人は「アメリカ政府」「日本政府」は好きでないが、「アメリカ人」「日本人」は嫌いでないというスタンスの人が多い。(国家と人は別、と考える人が多いように思う)。

 シベリア鉄道に長時間乗車記録のために乗るのだったら、やめておいた方がいい。その国、その国の人を知る旅であってほしい。まずは、ノーマルフェイスで挨拶、自己紹介からだ。


ロシア人の記したシベリア鉄道について 的を得ています!
北京発モスクワ行きK3次国際列車について詳しく書かれているサイト

シベリア鉄道 三度目の正直


以下の署名もよろしくお願い申し上げます。